思い邪なし

思い邪なし98 IBMからの受注

北康利・作家
  • 文字
  • 印刷

第三章 世界を見据えて

IBMからの受注

 アポロ計画に部品を提供するまでになり、海外からの受注に沸く中、いつまでも宮木電機に間借りした本社のままというわけにはいかない。

 昭和四十一年(一九六六年)三月に本社機能を京都から移転し、一億円を投じて滋賀工場の増設に踏み切り、四月には工場二棟、二階建て社員寮などが完成。これまで広い高台の敷地の中にポツンと工場一棟と木造平屋建ての寮があるきりだった滋賀工場がにわかに充実していった。

 そして昭和四十一年四月、うれしいニュースが飛び込んでくる。待望のIBM社向けIC用アルミナサブスト…

この記事は有料記事です。

残り1042文字(全文1303文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。