参院財政金融委員会で答弁する日銀の黒田東彦総裁(左端)。右端は麻生太郎財務相=2018年3月15日、川田雅浩撮影
参院財政金融委員会で答弁する日銀の黒田東彦総裁(左端)。右端は麻生太郎財務相=2018年3月15日、川田雅浩撮影

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

異次元緩和があと3年続けば銀行がもたなくなる現実

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 日銀の正副総裁人事が正式決定した。3月16日に開かれた衆院、参院の本会議で黒田東彦氏の総裁再任と、若田部昌澄、雨宮正佳両氏の副総裁就任が可決された。「前年比2%の消費者物価上昇率の達成」を政策目標として政府と共有してきた日銀にとっては一つの大きな節目となる。

 新体制の最大の課題が異次元緩和の「出口」であることはいうまでもない。黒田総裁は、物価上昇率2%が達成されるまで異次元緩和を続けると言ってきたが、果たして、再任後の任期5年のうちに2%目標を達成できるのか。あるいは、2%の達成にこだわらずに政策変更の糸口を見いだすのか。これはきわめて重大なテーマである。

この記事は有料記事です。

残り1129文字(全文1411文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

職場のトラブルどう防ぐ?

「ネトゲにはまって遅刻がち」若手社員をどう扱うか?

 A夫さん(46)は、社員数約80人の機械部品製造卸会社で品質管理部の責任者をしています。入社3年目の部下、B輔さん(23)の勤怠…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…