シニア市場の正体

「シェアリング」身近な人との時間を大切にするシニア

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
  • 文字
  • 印刷

 若者の間で、モノやサービスをシェア(共有)する動きが広まり始めています。個人でモノを持たずに、共同で所有したり必要なときに借りたりする消費行動です。シェアするのは「モノ、サービス、スキル」などで、インターネットが共有を後押ししています。シニア世代はどのように考えているのでしょうか。2回に分けて調査結果を紹介します。

 インターネットとスマートフォンが普及し、カーシェアリングや民泊などさまざまなシェアリング(共有)サービスが登場しています。不要になった服や家電を売買したり、家事代行する人を探したりすることもできます。

 総務省の「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析などに関する調査研究」(2016年3月発表)によると、日本の個人所有のモノのシェアサービス利用率は5.4%です。中国(47.2%)、インド(42.8%)、米国(25.6%)に比べて低く、これから普及していく段階と言えるでしょう。

この記事は有料記事です。

残り1556文字(全文1965文字)

梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。