思い邪なし

思い邪なし110 社会とともに夢に向かって(二)

北康利・作家
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第三章 世界を見据えて

社会とともに夢に向かって(二)

 昭和四十九年(一九七四年)二月、京セラの株式は東京、大阪の両証券取引所とも二部から一部に指定替えされた。

 翌年の九月には株価が二千九百九十円をつけ、長くトップの座にあったソニーを抜いて日本一となる。時価総額が日本一になったわけではないが、株価が高いことが一流企業の証明であるのは間違いない。

 優良企業ランキング、名経営者ランキングなどに京セラと稲盛和夫の名前が並ぶ時代がやってきたのだ。

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。