シニア市場の正体

「車と住まい」で積極的なシニアのシェアリング事情

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 カーシェアリングをはじめとしたシェアリング(共有)サービスが徐々に増えてきました。今年6月には、「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が施行される予定で、ビジネス面でも期待が高まっています。今回は、シニアの「住まいや空間」「車」のシェアに対する意識をお伝えします。調査は2018年2月に実施し、50~79歳の女性272人が回答しました(調査結果については前回を参照ください)。

 「現在シェアしている」人が2番目に多かった「住まいや空間」では、人(家族)と共有するケースが大半でした。「家は主人と私がともに働いて購入。最も大きな共有物(東京都50代後半)」「家を建てるとき、資金面で分担(福島県60代前半)」などマイホームを夫とシェアしたものとする回答が多くありました。2世帯で暮らすシニアは、「若夫婦と台所、風呂をシェア(福島県60代後半)」と答えていました。

 また、「コンドミニアム。旅行が好きだから別荘感覚で(京都府70代後半)」「会員制リゾートホテル。年会費を払えばいつでも好きな時に宿泊できる(千葉県60代後半)」といった回答もありました。別荘やリゾートホテルを時間ごとにシェアするサービスがあります。自宅以外の空間についてはシェアにも積極的な面がありそうです。

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。