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米朝対話へ北朝鮮「大譲歩」の謎 核保有承認の思惑?

会川 晴之・毎日新聞北米総局特派員
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大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型の試射を承認するために署名する金正恩・朝鮮労働党委員長=朝鮮中央通信・朝鮮通信
大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型の試射を承認するために署名する金正恩・朝鮮労働党委員長=朝鮮中央通信・朝鮮通信

 トランプ米大統領は3月8日(日本時間9日午前)、南北協議に臨んだ韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長とホワイトハウスで会談した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が首脳会談を要請しているとの考えを伝えられ、この申し出を受諾する考えを表明した。米朝首脳会談が実現すれば史上初となり、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けた取り組みが本格化することになる。

 会談では、鄭氏が、5日の平壌での南北協議で、金委員長が(1)非核化を課題に米国との直接協議を希望す…

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会川 晴之

毎日新聞北米総局特派員

1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)、北米総局長(ワシントン)などを経て、2018年12月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。