
4月になりました。新卒入社や転職で不安や期待を胸に新しい人生をスタートする人も多いでしょう。スタート直後に周囲との人間関係でつまずかないよう、私の経験談をお伝えします。私は数回転職した経験があり、転職活動中に面接で後に上司となる人にひどく怒鳴られたことが2度あります。
怒鳴りつけた面接官
どちらも選考の最終段階で、入社後の配属先の部門長にあたる人との面接でした。1度目は、面接官だった部門長に「君はこの会社のために何ができる?」と問われました。私が「これまでのIT開発プロジェクトで経験した成功や失敗から、プロジェクトの品質改善を……」と答えているさなかに、部門長は突然声を荒らげて次のように言いました。
「そんなフワフワした抽象論を聞いているんじゃない! 君が何を知っていて、当社の何に役立てようとしているのかを聞いている。そもそも君は、当社が何をしているのか勉強してきたのか!」
この記事は有料記事です。
残り1271文字(全文1663文字)
投稿にはログインが必要です。
細川義洋
ITコンサルタント
1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。