職場のトラブルどう防ぐ?

「自転車通勤で衝突」労災でも相手に治療費を払う理由

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A輔さん(28)は自転車通勤をしています。年末のある日、会社から帰宅中、無灯火の自転車とぶつかり、けがをしました。通勤時の事故だったため、労働者災害補償保険(労災)を申請し、自己負担なく治療を受けました。ところが、約半年後、労働局から届いた書類は、相手の治療費の大部分をA輔さんが支払うよう求めており、戸惑いました。

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/