中国・北京の人民大会堂前で2018年3月17日、林哲平撮影
中国・北京の人民大会堂前で2018年3月17日、林哲平撮影

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憲法より上位に党“中国国家改造”の行方

金子秀敏 / 毎日新聞客員編集委員

 中国共産党は3月、共産党、国務院(中央政府)などを通じた大規模な機構改革案を発表した。これは単なる機構の再編ではない。「党」(共産党)が「政」(憲法の定める立法、司法、行政を管轄する国家機関)の上に君臨する「習近平新時代」の独裁統治を制度化するための国家改造だ。

 例えば、国務院管理下の中国中央テレビ(CCTV)、中央人民ラジオ、中国国際ラジオを統合して「中央ラジオ・テレビ総局」とし、管轄を党中央宣伝部に移管する。

 また、国務院の一部門である国家宗教事務局や国家民族事務委員会を党中央統一戦線部に移管するなど、共産…

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金子秀敏

金子秀敏

毎日新聞客員編集委員

1948年、東京都生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。73年毎日新聞社に入社。横浜支局、政治部、北京支局、外信部副部長、香港支局長を経て、論説副委員長、論説室専門編集委員を歴任した。2014年から現職。中国や周辺各国の動向を日々チェックし、複雑な国際情勢のウラのウラを読む。