高齢化時代の相続税対策

95歳母が介護施設へ「2世帯マンション」どう売却?

広田龍介・税理士
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 東京都内在住のAさん(68)は、15年前の父の相続で、両親と一緒に住んでいた自宅を母(95)と共有で相続した。

 その後、自宅周辺の再開発計画が始まり、5年前、その地に完成した新しいマンションの4戸を自宅の土地との「等価交換」で取得した。

 母が2戸(100平方メートル、80平方メートル)とAさんが2戸(60平方メートル、50平方メートル)を得た。母の100平方メートルの部屋とAさんの60平方メートルの部屋は隣り合わせだったため、居住用に充て、階層も別の他の2戸は賃貸に出した。

 Aさんは4人家族、母は1人暮らしであることから、母所有の100平方メートルの広い部屋にAさん家族が住み、Aさん所有の60平方メートルの部屋に母が住むという「たすき掛け」で使ってきた。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。