ゲバラの肖像を掲げた三輪タクシー。首都ビエンチャンでは車の普及が急速に進む(写真は筆者撮影)
ゲバラの肖像を掲げた三輪タクシー。首都ビエンチャンでは車の普及が急速に進む(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

ラオス・ビエンチャン 隣国との数奇な運命を超えて

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

ラオス・ビエンチャン編(1)

 「ベトナム人は稲を植える。カンボジア人はそれを見ている。ラオス人は、稲の育つ音を聴いている」。この3国を植民地にしていた当時のフランス人が口にしたという、民族性の違いを表すフレーズだ。今でも勤勉で有名なベトナム人と比べて、人が働くのを見ているだけとされたカンボジア人には失礼な表現だが、「音だけを聴いているラオス人」というのは、失礼を超えて哲学的な存在にすら聞こえる。今から4年前、その静かな国の首都を訪れて感じた、嵐の前の予感。

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。

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