ケーブルカー終点付近から見下ろしたウェリントン市街(写真は筆者撮影)
ケーブルカー終点付近から見下ろしたウェリントン市街(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

ニュージーランド 世界で最も遠く離れた先進国

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

ニュージーランド編(1)

 産業の国際競争力も、生活水準も、非常に高い。しかしいかんせん、世界の他の場所からあまりに離れて孤立している。テロも暴力も戦争の危険も及んでいないが、住んでいればたまには、遠い他国の大都会の混沌(こんとん)の雑踏に身を投じたくもなってくる。そんな国はどこかといえばニュージーランドだろう。人口希薄なこの国の、観光地としては南島よりも陰の薄い北島を縦断しつつ、斜め下(上?)から眺めた地球。

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。