キャリアを築くヒント

「理想は1.5倍」トップ営業マンが自分に課した目標

細川義洋・ITコンサルタント
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 先日、ある大企業で何年も連続して全国トップの営業成績を収め、取締役に就任したAさんの話を聞く機会がありました。私は若手のころに数年間営業マンとして働いたものの、決して優秀とはいえなかったので、とても興味深い内容でした。

 Aさんと他の営業マンたちの違いを簡単に言えば、「理想を高く持つ」ことで、その徹底ぶりに脱帽しました。

 Aさんは入社2年目に営業部に配属されました。そして、先輩営業マンたちと同じように、年間の売り上げ目標が設定されることになりました。上司との話し合いで、新人には達成困難な「5000万円」を目標にすることでまとまりかけたそうです。

 しかしAさんには営業に対する自信があり、上司に向かって何の根拠もないのに「自分はもっとやれます。1億円にしてください」と目標額の大幅アップを打診しました。Aさんの大見えに上司は笑いながらも、売り上げ目標を1億円にしましたが、その年の売上額は目標にはとうてい及ばない3000万円で、散々な結果だったそうです。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。