サイバー攻撃の脅威

「患者が人質」病院が身代金ウイルスに感染したとき

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 今日、ITなくして一日たりとも業務が成立する職場はないだろう。メールの送受信、顧客や製品情報の確認をはじめ、電子化された情報をいつでもどこでも利用できることが当たり前になっている。

 そうした利用がサイバー攻撃によって阻まれた場合、組織はどうすればよいのか。しかも、人命救助の円滑な執行に情報の利用が不可欠な医療の現場でそれが起きた場合、組織はどう対応すればよいのか。

 この難題は2016年2月以降、複数の病院に突きつけられている。

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。