
今回は、沖縄中部地域の中心で、沖縄第2の都市、沖縄市(人口約14万人)のトピックを取り上げてみたい。
沖縄振興開発金融公庫は5月、沖縄市に所在する中部支店を前身の大衆金融公庫時代から数えて62年ぶりに移転・新装オープンした。それに先立ち、4月には、落成祝賀会を開催し、テープカットに北村信・内閣府沖縄振興局長、桑江朝千夫沖縄市長、宮里敏行沖縄商工会議所会頭らが参加した。
沖縄市は、1945年4月沖縄に上陸した米軍が越来村(現沖縄市)にキャンプ・コザを建設し、その後、市への昇格や美里村との合併を経て、74年に誕生した市である。現在でも40カ国以上の人々が暮らす国際的なまちだ。市の面積の約35%は、極東最大の米軍基地「嘉手納基地」(嘉手納弾薬庫を含む)が占めている。
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渡部晶
沖縄振興開発金融公庫副理事長
1963年福島県生まれ。87年京都大学法学部卒、大蔵省(現財務省)に入省。福岡市総務企画局長、財務省地方課長兼財務総合政策研究所副所長、内閣府大臣官房審議官(沖縄政策担当)などを経て、17年6月から現職。沖縄をはじめ、地域振興の仕事に携わってきた。「月刊コロンブス」(東方通信社)で書評コラムを掲載中。
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