知っておきたい電気自動車

「EVの血液・リチウム」水より軽い金属を巡る争い

村沢義久・環境経営コンサルタント
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ボリビア・ウユニ塩湖の夕暮れ=2017年9月、平川哲也撮影
ボリビア・ウユニ塩湖の夕暮れ=2017年9月、平川哲也撮影

 電気自動車(EV)の性能を左右するのは蓄電池だ。その蓄電池の血液とも言えるのがリチウム。そこで注目されるのが資源としてのリチウムで、近年の需要増により2006~16年の間で、価格は約3倍に高騰している。

 リチウム(Li)は、原子番号3、周期律表で一番左の列、水素(H)のすぐ下にある。金属だが、水素、ヘリウム(He)に次ぐ3番目に軽い元素で、比重は0・534で水より軽い。

 現在の主要生産国はチリ、オーストラリア、アルゼンチン、中国など。チリ、アルゼンチンにボリビアを加え…

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村沢義久

環境経営コンサルタント

1948年徳島県生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科修了。スタンフォード大学経営大学院でMBAを取得後、米コンサルタント大手、べイン・アンド・カンパニーに入社。その後、ゴールドマン・サックス証券バイス・プレジデント(M&A担当)、東京大学特任教授、立命館大学大学院客員教授などを歴任。現在の活動の中心は太陽光発電と電気自動車の推進。