東芝会長に就任後、初めて記者会見に登場した車谷暢昭氏(右)=東芝本社で2018年5月15日、今沢真撮影
東芝会長に就任後、初めて記者会見に登場した車谷暢昭氏(右)=東芝本社で2018年5月15日、今沢真撮影

政治・経済東芝問題リポート

東芝の財務がメモリー売却で劇的に改善するからくり

編集部

半導体メモリー売却決着(1)

 東芝が手続きを進めていた半導体メモリー子会社、東芝メモリの「2兆円売却」が、中国当局の承認を受けて6月1日付で実現することになった。債務超過に苦しんでいた東芝は、売却益で自己資本が大きく膨らみ、財務状況が劇的に改善する。詳しく報告する。

5529億円の債務超過から一転

 東芝は1年余り前の2017年3月、米原発子会社ウェスチングハウスが経営破綻した影響で、自己資本がマイナス5529億円となった。「自己資本がマイナス」とは、資産を売り払っても借金を返せない「債務超過」を意味する。経営の存続が危ぶまれる危機的状況だった。

 それが一転、メモリー売却が完了すれば東芝の自己資本は19年3月末の見込みで1兆8700億円に膨らむ…

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長く経済分野を取材してきた今沢真・毎日新聞論説委員を編集長にベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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