人生に必要な「おカネの設計」

「老後不安を解消」必要貯蓄率で計画的に資金をためる

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員で独身のA代さん(52)は、将来の年金生活の備えになると言われて「外貨建て個人年金保険」を勧められて加入を検討しています。老後の10年間に年約10万円を受け取れる保険です。

 ですが、A代さんは、この個人保険では老後の資金の“足し”にはなるものの、不安なく生活するための根本的な解決にはならないと考え、「老後に困らないためにはどのくらいのお金をためればよいか」と私のところに相談に来ました。今回は、老後のためにお金をためる目安となる「必要貯蓄率」を紹介します。

 老後に不安がない人は少ないでしょう。最近では、20代の若者からも「老後が不安」と聞くことがあります。不安の背景には、多くの場合、正しい情報を知らず「よくわからない」という状態があります。例えばマネー誌には、「老後に困らないためには3000万円必要」などと書かれていたりしますが、これは本当なのでしょうか。

 正しい情報をもとにした解決の手立てがなければ、不安はますます大きくなります。そのうちに考えるのも嫌になって思考停止に陥り、不必要な金融商品や理解できない金融商品を買ってしまうことにもなりかねません。そこで、まずは自分に必要な老後のお金の額を確認します。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。