東芝問題リポート

東芝社外取締役が声を上げられなかった問題点の数々

編集部
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対談イベント「東芝問題~社外取締役は役割を果たしたか」ゲストの中島茂弁護士
対談イベント「東芝問題~社外取締役は役割を果たしたか」ゲストの中島茂弁護士

 対談イベント「東芝問題~社外取締役は役割を果たしたか」は、東芝で起きた不正会計や、子会社ウェスチングハウスの破綻といった出来事に沿って議論した。イベント詳報の3回目は、ゲストの中島茂・弁護士(中島経営法律事務所代表)と、今沢真・経済プレミア編集長の対談の内容を紹介する。

 イベントでは、まずテーマとして「2006年の米ウェスチングハウス買収時の社外取締役の役割」をあげた。いまから12年前のことだ。当時、東芝の取締役14人中4人が社外取締役だった。4人は元高裁長官、元銀行頭取、元大学トップ、外務省出身者といったそうそうたるメンバーだった。

 中島弁護士はウェスチングハウス高値買収が東芝の重荷になり、その後の不正会計につながったとの見方を示し、「経営陣が『行け行け』状態になっているときに、クールダウンすることが必要だった」と指摘。さらに、リスクを覚悟で経営判断する場合にも、「社外取締役が素人の発想で疑問を示し、それに納得いく説明をする、そうしたプロセスが大事だ」と説明した。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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