
サイバー攻撃というと、個人情報や安全保障に関する機密情報の流出に日本では注目が集まりがちだ。だが、物理的な被害をもたらす攻撃もある。
2012年10月、米オバマ政権のレオン・パネッタ国防長官はニューヨーク市で講演した際、大規模な物理的被害をもたらすサイバー攻撃を「サイバー・パールハーバー(真珠湾)」と称した。1941年の「真珠湾攻撃」になぞらえ、驚くような規模の被害をもたらす攻撃を意味していたと思われる。
「侵略国家や過激派がサイバー手段を使って、旅客列車の脱線、あるいはより危険なやり方として、致死性の化学物質を載せた旅客列車を脱線させることもありうる。大都市の水道の汚染や、米国の大半で送電網をシャットダウンさせることだってできるのだ」
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