高齢化時代の相続税対策

夫婦で築いた財産10億円「何もしない」が一番の節税

広田龍介・税理士
  • 文字
  • 印刷

 元商社マンのAさん(78)は東京都内のマンションに妻(76)と2人で暮らす。夫婦ともに地方出身。結婚当初、都心に小さな家を建てたのを手始めに財産を築き、マンションと金融資産をあわせた相続財産の評価額は約10億円になる。子供はなく、Aさんは「妻と2人で築いた財産」と考えている。

配偶者には税額軽減の特例

 夫婦2人には十分な財産だ。Aさんは、自分に万一のことがあった場合は将来的なことも含めてどうするのかを考え始めた。

 Aさんの両親はすでに亡くなり、兄弟もいない。妻には姉妹がおり、そこから養子をとるか、または、遺言書…

この記事は有料記事です。

残り995文字(全文1253文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。