スキル・キャリア職場のトラブルどう防ぐ?

評判の洋食店がスタッフ問題で存続危機に陥った事情

井寄奈美 / 特定社会保険労務士

 A男さん(38)は、洋食店のオーナーシェフです。1年前に独立し、念願だった自分の店をオープンしました。店の運営は順調でしたが、右腕だったホールリーダーのB子さん(32)が退職したことで、店の存続が危うくなり、困り果てています。

理想の店作りで意気投合

 A男さんは調理師学校を卒業後、ホテルで経験を積み、宴会場のある大規模店で料理長も務めました。その後、知り合いの小さな洋食店に転職し、独立を見据えて店の運営ノウハウを学んでいました。B子さんは、そこで一緒に働いていたホールスタッフでした。気が利き、新人スタッフの教育係も任されていました。

 A男さんは、道具の片付け、顧客や業者へのあいさつ、店舗の清掃などの基本を大切にしていました。これら…

この記事は有料記事です。

残り1768文字(全文2087文字)

井寄奈美

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ
クアルコムの「スナップドラゴン855」

米クアルコムが開発「5G」対応半導体のスゴさ

 米半導体大手のクアルコムは、ハワイ・マウイ島で12月4日(現地時間)、旗艦スマートフォン用の半導体「スナップドラゴン855」を発…

ニッポン金融ウラの裏
 

日本では育たない?独立系金融アドバイザー「IFA」

 リテール証券の営業の新たな担い手として注目されているのがIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)だ。証券会社や銀行から独立し、…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」は慰霊碑であるとともに現代アートのマスターピースでもある(写真は筆者撮影)

ベルリンで藻谷氏が見た「ナチスの忌まわしい記憶」

 ◇ドイツ・ベルリン編(2) 28年ぶりに訪れたベルリンは、ドイツの首都らしく堂々とした、しかしどこか人影が少なく人工的な雰囲気の…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「有休取らない社員」年5日取得義務化でどう変わる

 A夫さん(46)は、社員数約50人のソフトウエア開発会社の経営者です。3年ほど前から社員の働き方を見直したり、年次有給休暇の取得…

メディア万華鏡
「伝統と創造の会」総会に臨む稲田朋美氏=衆院第2議員会館で2017年12月11日、川田雅浩撮影

本当の敵は誰なのか?「名誉男性」批判へのモヤモヤ感

 「稲田朋美って『名誉男性』なんだって。分かる」というメールが友人から届いて以来、モヤモヤが続いている。 ◇稲田朋美氏に続き杉田水…