キャリアセンター ここだけの話!?

昨年上回る「高内定率」だが内定ナシに苦しむ学生も

都内・某共学大進路指導担当
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 就職情報会社が相次いで来年春の就職の内定・内々定率を発表している。マイナビが6月6日に発表した2019年卒予定の大学生の5月末時点の内々定率は60.3%だった。これは前年同期を7.0ポイント上回り、「6月1日の選考活動解禁を待たず6割を超える結果」となった。

 ディスコが翌7日に発表した6月1日時点の内定率(内々定を含む)は、さらにそれを上回る65.7%で、前年同期を2.3ポイント上回った。こちらはマイナビに比べると前年との差はそれほど大きくはないが、両社とも6割を超えている。ある程度、予想された数字とはいえ、ここまで伸びてくるとは思わなかった。

 マイナビの調査では、5月の1カ月間で内々定は27.1ポイント増加している。5月に内定・内々定を出した企業が非常に多かったということになる。ディスコもこの1カ月間で23.5ポイント上昇した。

 一方でディスコの調査では、未内定者のうち実に72.3%が「内定の見通しが立っていない」と答えている。「就職以外の道(進学、留年など)を考えている」という学生も1割を超えたという。マイナビの調査によると、内々定を持つ学生のうち42.9%が「就職活動を終了する」と答えている。順調に就職先を決めていく学生と、1社の内定・内々定も得られず途方に暮れる学生との「二極化」がはっきりと表れた調査結果といえる。

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。