人生100年時代のライフ&マネー

転職で手続き忘れ「塩漬け」確定拠出年金2000億円

渡辺精一・経済プレミア編集部
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 生き方や働き方の変革を迫る人生100年時代が到来。生活や仕事の設計図となるライフプランや、それを実現するための手段であるマネープランを、どう描くかが問われます。変わりつつある「ライフ&マネー」をめぐる話題を取り上げていきます。初回からは老後資金のための確定拠出年金(DC)について考えます。

 確定拠出年金で、転職時に移転手続きを忘れて「塩漬け」された資産が積み上がり、2018年3月末で73万人分2000億円規模に及ぶ。国は18年5月の制度改正で円滑に移転できるよう対策を取ったが、根底には加入者に「自分の資産」という自覚が薄いという大きな問題がある。

 確定拠出年金は公的年金に上乗せする制度で、掛け金を個人ごとに区分し、加入者自身が運用の方法を指図する「自己責任型」だ。公的年金にひも付けされ紐づいており、働き方や勤務先により加入できるタイプが決まる。会社が従業員のために用意する企業型と、個人が任意で加入する個人型「イデコ(iDeCo)」がある。

 企業型は、会社が運営する退職金制度の一種。従業員全員加入が主流で、会社が掛け金を負担(拠出)し従業員が運用指図する。加入者は18年3月末で648万人と1年で1割伸び、ビジネスパーソンの6人に1人に及ぶ。

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渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。