
確定拠出年金(2)
老後資金のための公的年金に上乗せする確定拠出年金(DC)。だが、その半分以上は金利ゼロに近い定期預金など元本確保型に偏り、資産がほとんど増えていない。運用商品の選び方に問題があるとされ、5月の制度改正ではそのルールを一部見直したが、抜本的な解決にはなお遠い。
運用格差が広がっている
確定拠出年金は、加入者が運用商品のラインアップから、掛け金を投じる商品を選び、運用成果に基づく給付を受ける「自己責任型」の制度だ。
しかし、加入者が運用指図をせず掛け金を何に投じるのか決まらないケースがあるため、多くの企業は規約で便宜上の受け皿となる「デフォルト(初期設定)商品」を決めている。こうした企業で運用指図しない人は15%いる。
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