辻野晃一郎の「世界と闘え」

神奈川県「未病」が目指す“これからの治療と予防”

辻野晃一郎・アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO
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 神奈川県は「未病」を「ME-BYO」と表記して健康社会の実現を目指した活動を積極推進している。今回は、国も注目する県の具体的な取り組みの五つの骨子や、未病のコンセプトを発信する施設、そして医療改革の実現を目指す起業家を紹介する。

未病の見える化を促進

 神奈川県の健康社会実現に向けた活動には国も注目している。県の活動は、(1)未病コンセプトの反映、(2)ビッグデータの利活用、(3)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現、(4)行動変容のための新たな社会システム、(5)プレシジョン・ヘルスケアの推進──の五つの提案を骨子としている。

 (1)は、「未病の見える化」を促進し、国民健康保険の保険者努力支援制度に「未病の改善」の視点を追加…

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辻野晃一郎

アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO

1957年福岡県生まれ。84年、慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニー入社。VAIOなどの事業責任者、カンパニープレジデントを歴任。2007年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。10年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。著書に「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」(新潮社)、「リーダーになる勇気」(日本実業出版社)、「『出る杭』は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?」(文芸春秋)などがある。