
6月18日に発生した大阪北部地震の被害に遭われた方へ、お見舞い申し上げます。
今回の地震は朝の通勤時間帯に発生しました。公共交通機関が止まったため、そもそも通勤できなかった人、通勤途中で電車内に数時間も閉じ込められて始業に間に合わなかった人、出勤したものの帰宅困難になった人など、さまざまなケースが発生しました。地震当日の社員の「勤怠管理」などについて、筆者には多くの相談が寄せられました。今回は、二つの相談内容を紹介し、対応策を考えます。
(1)出勤のために最寄り駅まで行き、半日待ったが電車が動かずに帰宅した社員と、半日待って電車が動き出し出勤した社員の勤怠をどのように取り扱えばよいか。
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井寄奈美
特定社会保険労務士
大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/