藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

実は石油・ガスに依存する東ティモール経済の未来

藻谷浩介・地域エコノミスト
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ウォーキングする人でにぎわう早朝の「クリスト・レイ」。陽気な女性がポーズを取ってくれた(写真は筆者撮影)
ウォーキングする人でにぎわう早朝の「クリスト・レイ」。陽気な女性がポーズを取ってくれた(写真は筆者撮影)

東ティモール編(3)

 ポルトガルの植民地として450年支配され、その後のインドネシアによる併合をおびただしい流血の末に脱した東ティモール。だが今は、貧乏で素朴な田舎の島だ。この何もない国のどこに、独立を支える経済基盤があるのか。

ディリで唯一のショッピングモールに行ってみる

 ディリ中心部の東ティモール抵抗記念館を出た筆者は、ひたすら西へと歩いた。機内で隣だった当地在住の日本人ユネスコ職員の話では、4キロ余り先に、この国唯一のショッピングモール「ティモールプラザ」があるはずだ。

 ほどなく「ディリの銀座4丁目」とでもいうべき交差点に出くわした。角にある店が大音量の音楽を鳴らし、…

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。