
LINEの格安スマホ事業として注目を集めていたLINEモバイルが、ソフトバンク回線を使ったサービスを始めた。元々LINEモバイルは、NTTコミュニケーションズ経由でNTTドコモの回線を借りているが、このサービスも継続する。ドコモとソフトバンクのどちらかを利用者側が選択できる。
利用者にとってのメリットは、端末を買い替えずにLINEモバイルに移れる選択肢が増えたところにある。ドコモ回線だけだったときは、SIMフリースマホかドコモのスマホ以外は利用できなかったが、ソフトバンクで使っていたスマホも、ソフトバンク回線を選べば、SIMロックを解除せずに使うことが可能だ。
LINEモバイルの嘉戸彩乃社長によると、「端末そのままで移るお客様も増えている」といい、その比率は40%まで拡大している。ソフトバンクの利用者が、新たにLINEモバイルで使うためのSIMフリースマホを買わなくて済むようになり、余計な出費を抑えることができる。
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石野純也
ケータイジャーナリスト
1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。