急ピッチで進められた洞窟内の排水作業=タイ北部チェンライ県で2018年7月5日、西脇真一撮影
急ピッチで進められた洞窟内の排水作業=タイ北部チェンライ県で2018年7月5日、西脇真一撮影

グローバル世界透視術

タイの洞窟遭難事故に世界が注目したもう一つの理由

金子秀敏 / 毎日新聞客員編集委員

 タイ北部の洞窟に閉じこめられた少年たちが17日後に救出された事件は、世界的な関心を集めた。少年12人は少年サッカーチーム「ムーパ」(タイ語でイノシシ)のメンバーで、コーチの青年が引率していた。6月23日、国立森林公園のなかにある有名な鍾乳洞「タムルアン(眠れる美女)洞窟」に入ったが、大雨で洞窟内の水位が急に上がり、閉じこめられた。

 暗黒の空間。場所によっては幅40センチほどに狭まる水路。コウモリの糞(ふん)が混じる水を飲めば感染…

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金子秀敏

金子秀敏

毎日新聞客員編集委員

1948年、東京都生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。73年毎日新聞社に入社。横浜支局、政治部、北京支局、外信部副部長、香港支局長を経て、論説副委員長、論説室専門編集委員を歴任した。2014年から現職。中国や周辺各国の動向を日々チェックし、複雑な国際情勢のウラのウラを読む。