
レバノン・ベイルート編(2)
日本語のガイドブックが出ていない数少ない国・レバノン。だが飛行機も飛び、渡航自粛勧告も出ていないということで、腰軽く訪れてみた首都ベイルート。アラビア語とアラビア文字の国にもかかわらず、旧市街の瀟洒(しょうしゃ)なたたずまいは、北イタリアのようだった。2月末だが燦々(さんさん)と照る地中海の陽光を浴びて、ご機嫌な気分で散策に出かける。
この記事は有料記事です。
残り2948文字(全文3131文字)
投稿にはログインが必要です。
藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。