人生に必要な「おカネの設計」

資産運用のリスク許容度を判断する数字「360」

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 老後生活の資金をためていくには、預貯金だけでなく運用や投資をしていくことも大切です。ただ運用や投資では、お金が増えることもあれば、減ることもあります。リスクがあるのです。こうしたリスクのある商品をどれくらい持てるのかを判断できるのが「360」という数字です。今回は、その方法を見ていきましょう。

 私のところに資産運用の相談に来た会社員のA太さん(36)は、共働きの妻B代さん(36)と、4歳と1歳の子供の4人家族です。「基本公式」で計算した「必要貯蓄率」は24.6%でした。今の手取り年収は、夫婦合わせて約600万円で、年147万6000円(月12万3000円)を貯蓄していけば、今後、2人の子供の学費(各500万円)と住宅購入の頭金500万円をためながら、老後資金にも備えられます。

 現在、貯蓄が約300万円あり、A太さんは、株式を積み立てたいと希望しています。しかし、B代さんから反対の声が上がりました。「投資なんてとんでもない!」というのです。B代さんは「投資=ギャンブル」と考えているようでした。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。