高齢化時代の相続税対策

親族5人のビル共同経営 将来見通し「会社を現金化」

広田龍介・税理士
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 東京23区在住のAさん(72)は、両親から受け継いだ賃貸ビル業を親族3家族5人で共同経営している。ビルは完成からすでに40年以上がたち、今後の大規模修繕や建て替えが大きな課題だが、親族間で意見のすれ違いが目立ち始めている。

4人きょうだい仲良く共同経営

 もともとは代々受け継がれてきた法人経営の材木店だった。今のビルが建つ場所も、かつては、木造2階建ての自宅に木材置き場と倉庫という店構えだったが、すでに亡くなった両親が昭和50年代に8階建てのビルを建てて賃貸経営に転業し、現在に至っている。

 材木店を廃業するにあたり、両親はかなり悩んだようだ。しかし、地域の再開発が進み、近隣が次々にビルに…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。