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“脳トレ”川島教授が警鐘「スマホが学力を破壊する」

重里徹也 / 文芸評論家、聖徳大教授

 私たちはスマートフォンとの付き合い方を徹底的に見つめ直した方がいい時期にきているのではないだろうか。この10年間に、スマホの占める位置は次第に高くなり、生活の中でなくてはならないものになりつつある。

 電車に乗っていて、前の座席にいる人すべてがスマホをいじっている光景を見ることが珍しくなくなった。大学の教員になって4年目になるが、私はスマホを持っていない大学生に会ったことがない。駅などで、歩きながらスマホを操作する人を目にして、イライラすることは毎日だ。

 スマホは知らない間に私たちの生活を根っこから変質させているような気がする。ちょっと見ただけではわか…

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重里徹也

重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。