キャリアを築くヒント

失敗から学ぶ人には「自分の弱み」を分析する力がある

細川義洋・ITコンサルタント
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 仕事上で人を成長させることといえば、失敗の経験が大きいでしょう。「自分のプレゼンが悪くて受注を逃した」「人脈を作っていなかったため情報戦に負けた」「勉強不足で技術力がなくシステム構築に失敗した」──。そうした経験から、自分にはまだまだ足りない力があると感じ、自己研さんに励む人は多いはずです。

 例えば、企業や組織のトップに失敗談を聞く機会があれば、苦しかった時期の話をいくつもしてくれることでしょう。失敗に学び自己を成長させることなしにキャリアを積み上げることはできません。これは、30年以上働いている私の率直な思いです。

 しかし、失敗をただ反省して対症療法的な方法を身に着けるだけでは足りません。システム構築に失敗したことへの反省が、「今度はしっかり勉強しよう」だけでは、同じ失敗を繰り返す可能性があります。失敗の原因を深く考え、自分の中にある真因にたどりつけていないからです。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。