くらし高齢化時代の相続税対策

バブル時代の相続対策「変額保険」と格闘した30年

広田龍介 / 税理士

 東京都世田谷区のT子さん(68)は結婚後、敷地400平方メートルの実家で夫と両親の2世帯で暮らし、父、そして母をみとってきた。外からは順風満帆の暮らしに見えたかもしれないが、T子さんにとってこの30年はバブルの残した「負の遺産」との闘いだった。

生保・銀行が大量に売った「ハイリスク商品」

 T子さんの両親は1989年、金融機関から勧められ、契約者を父、被保険者を父、母とする変額保険に加入した。2契約の一時払い保険料は計2億円。自己資金1億円と自宅を担保に銀行から借り入れた1億円を充てた。

 変額保険は、契約者が支払った保険料を株式や債券で運用し、その運用実績によって解約返戻金や保険金の額…

この記事は有料記事です。

残り1250文字(全文1545文字)

広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ
手のひらにしっかり収まる「アクオスR2コンパクト」。発売は1月

日本人の好みに応えたシャープ・アクオス小型スマホ

 シャープが、小型スマホの「アクオスR2コンパクト」を開発。ソフトバンクから2019年1月に発売されるほか、SIMフリーモデルとし…

ニッポン金融ウラの裏

NISAに最初の「5年満期」更新しないと非課税消滅

 少額投資非課税制度(NISA)が初めての期間満了を迎える。一定の手続きによって、さらに5年間の非課税期間延長となるが、いま、証券…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
地下化されたワルシャワ中央駅上の広場。スターリン建築と民主化後のビルが林立する(写真は筆者撮影)

西に移動させられた国ポーランド 首都ワルシャワの今

 ◇ポーランド・ワルシャワ編(1) 36年前、高校の文化祭のディベートで、「史上最大の英雄は誰か」というお題に、「ポーランドで共産…

メディア万華鏡
週刊文春11月1日号

メディア騒がすドタキャン沢田研二の「格好いい老後」

 騒ぎ過ぎじゃないか。取り上げ方の息もなんだか長い。ジュリーこと沢田研二さん(70)が、10月17日にさいたまスーパーアリーナで予…

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…