
最近、住宅展示場に並ぶ一戸建て住宅を見て感じるのは、“2階の庭”が広くなったということ。2階の庭とは、一戸建てにマンションのバルコニーのような空間を設けることを指す。
「バルコニー」と「ベランダ」、二つの呼び名があるが、屋根付きのものが「ベランダ」、屋根のないものを「バルコニー」と呼ぶので、一戸建てではバルコニーということになろう。
奥行きは、床面積に算入しなくてすむ2メートルまでのことが多く、ウッドデッキなどを敷いて室内の床と同じ高さにする。大きく開放できる窓を設ければ、室内空間がアウトドアに続く気持ちよさを味わえるわけだ。このバルコニーにデッキチェアや鉢植えを置き、ちょっとしたガーデン気分を楽しむ人が多いという。
この記事は有料記事です。
残り906文字(全文1219文字)
投稿にはログインが必要です。
櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。