株主になったら

「商品相談は会場外ブースで」株主総会の工夫あれこれ

中西和幸・弁護士
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株主総会の集中日には、各社の会場への案内板がずらり=東京都港区で
株主総会の集中日には、各社の会場への案内板がずらり=東京都港区で

 今回は、キーコーヒー、KDDI、東武鉄道の3社の株主総会に株主として出席して感じたことを報告します。3社はいずれも消費者に商品やサービスを提供している「BtoC」の会社です。BtoCの会社の株主総会は、商品やサービスに関する個別のクレームや意見が株主質問の大半を占めると聞いていました。

 実際に見てみると、個別案件は会場外の相談ブースで受けるといった工夫をしている会社があった半面、株主との交流の機会をあまり生かしていないと感じる会社もありました。さっそく紹介していきます。

 キーコーヒーの株主総会は6月19日、東京・新宿の区立新宿文化センターで行われました。会場入り口で、コーヒーや、お菓子とのセット商品などがチャリティー販売されていました。おそらく格安なのでしょう、あっという間に売り切れていました。お土産はコーヒーセット。会場前のロビーで振る舞われていたコーヒーを頂きました。

 1000人ほどの株主で座席の半分強が埋まり、株主総会が始まりました。社長が議長に就任し、やや長めのあいさつがありました。スクリーンとナレーションによる事業報告が行われましたが、社長さん自身もさまざまな説明をしていました。印象的だったのが、コーヒーが気候変動に弱く、環境保護も含めた自然との共存が会社にとって何より大切ということを力説していたことでした。

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中西和幸

弁護士

1992年東京大学法学部卒。95年弁護士登録。上場企業の社外取締役、社外監査役を務め、企業法務に詳しい。共著に「会社役員の法務必携」(清文社)、「企業法務からみた株式評価とM&A手続き」(同)、「『社外取締役ガイドライン』の解説」(商事法務)、「企業不祥事インデックス」(同)など。