サイバー攻撃の脅威

秋のフィンランドで「寒っ!」DDoS攻撃で暖房途絶

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 2016年の10月下旬から11月3日の昼ごろ、フィンランド南東部の人口6万人の都市ラッペーンランタで、少なくとも建物2棟の暖房がサイバー攻撃によって停止した。ここの11月の平均気温は最高がセ氏2度、最低がマイナス2度である。

 建物の管理会社によると、サイバー攻撃を受けたのは、全館集中暖房システムと給湯システムだった。使われたサイバー攻撃の手法は、DDoS(ディードス)攻撃と呼ばれるもので、サーバーの処理能力を超える大量のデータを送りつけ、サーバーの機能を停止させる。

 サイバー攻撃を受けインターネット接続の切れたシステムが、接続を回復しようと再起動を繰り返した結果、…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。