メディア万華鏡

日本で「モリカケ映画」は? 米韓映画人が見せる底力

山田道子・毎日新聞紙面審査委員
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韓国旅客船セウォル号の沈没事故を報じる2014年4月17日付の毎日新聞東京朝刊
韓国旅客船セウォル号の沈没事故を報じる2014年4月17日付の毎日新聞東京朝刊

 「世の中が変わった時に真実が明かせるようにこの映画を作りました」。304人の死者・行方不明者を出した2014年の韓国旅客船セウォル号沈没事故の原因を追ったドキュメンタリー映画「その日、その海」の上映会が8月18日に東京都内であり、プロデューサーのキム・オジュン氏はこう語った。

 キム・ジヨン監督が船舶自動識別装置などのデータを集めて分析し、生存者の証言と重ね合わせることで、時の朴槿恵(パク・クネ)政権の発表との矛盾を指摘し、事故原因の仮説を提示した。1年以上かけてデータの分析方法を一から学んだり関係者を取材したりと、監督がジャーナリストとして心血を注いで完成させた。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が誕生した今も「世の中が変わった時」とキム・オジュン氏が言うのは「事…

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山田道子

毎日新聞紙面審査委員

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞入社。浦和支局(現さいたま支局)を経て社会部、政治部、川崎支局長など。2008年に総合週刊誌では日本で一番歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長を経て15年5月から現職。