
チリ・サンティアゴとバルパライソ編(2)
2017年3月。日本から30時間(経由地の宿泊も入れると40時間)かけてたどりついた南米はチリの首都サンティアゴ。泊まったバスターミナルの周辺は雑然としていたが、翌朝に地下鉄で1時間近く東に向かった先の新市街は、米国の諸都市以上に無機的で清潔な空間だった。夕方までの滞在で、この欧米とも豪州とも違う空気感の町の、全体像をつかむことはできるか?
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。