働く女の品格

「いい娘」を演じるのをやめて思い通りに生きてみる

戸田久実・コミュニケーション研修講師
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 今回の問いかけは、20代~40代の女性たちからよく受ける相談です。あなたはいかがですか?

 結論からいうと、母親を変えようとするのではなく、あなた自身がいい娘を演じることから卒業したほうがいいでしょう。そうしなければ、いつまでも母親のための人生を歩むことになってしまうからです。

 心理学者のアドラーは、「人間はそれぞれの人生の主人公である」と言っています。順当にいけば、母親のほうがこの世を先に去るはずです。そして、母親がこの世を去った後も、あなたの人生は続いていくのです。

 母親から卒業するためにまずやめてほしいのは、何か重要なことを決めるときに母親に相談することです。親の許可はいらないと割り切りましょう。時々、「母親の願いどおりにできない自分を責めてしまいます」「母親をひとりにするのがかわいそうで……」と耳にすることがありますが、そんなことを思う必要はありません。

 母親との関係が他の人間関係にも影響しているある女性の話です。彼女は30代半ばになるまで、ずっと母親の意向をくんで生きてきました。「男の人と真剣に付き合わないでほしい」「実家から出ていかないでほしい」と母親から言われ、ことごとくそのとおりにしていました。

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戸田久実

コミュニケーション研修講師

アドット・コミュニケーション代表取締役。日本アンガーマネジメント協会理事。大学卒業後、民間企業で営業、社長秘書として勤務。現在は研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師として活躍する。「アンガーマネジメント」「女性リーダー養成」といった多岐にわたる研修や講演を実施。講師歴は26年。著書に「アンガーマネジメント 怒らない伝え方」(かんき出版)など。