高齢化時代の相続税対策

1人になれば広すぎ「借地の自宅」80歳妻の身じまい

広田龍介・税理士
  • 文字
  • 印刷

 東京都内の住宅地に住むT子さん(80)は昨年、夫を81歳で亡くした。心筋梗塞(こうそく)だった。

庭木の手入れだけでも一仕事

 夫の親の代から、近くの地主から240平方メートルの土地を借り、そこに建てた住まいで暮らしてきた。長女(54)と長男(49)が結婚し独立してからは、長らく夫婦2人の生活だった。

 相続財産は、借地権付きの建物と現預金5000万円。長女、長男と3人で話し合い、「配偶者の税額軽減の特例」の適用を受ければ、相続税の納税がないことから、T子さんが全て相続することにした。

 T子さん1人だけになると、住み慣れた家はずいぶん広すぎると感じるようになった。庭木の手入れだけでも…

この記事は有料記事です。

残り1307文字(全文1600文字)

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。