キャリアを築くヒント

「ゲーム感覚」で役員に上りつめた女性管理職の実践

細川義洋・ITコンサルタント
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 大きなことを成し遂げようとするとき、精神的な状態が結果を左右することがあります。ビジネスの場合、何かの原因でイライラした気持ちで商談に臨めば、それが相手に伝わり、「この人はやる気がない」「逃げたがっている」などと思われかねません。これでは、せっかくの機会を逃してしまうでしょう。

 自分がどのような精神状態でも、仕事の場面ではうまくコントロールして、平静な状態や前向きな気持ちを保つことがとても大切です。今回は、私が以前話を聞いたある女性管理職の心の平静を保つ方法を紹介します。

 彼女が管理職に昇進した当時は、まだ女性管理職自体が珍しい時代でした。社内外で「女性だから」と軽く扱われたり、今でいうセクハラまがいの行為を受けたりしたことがあり、精神的な平静を保つのは大変だったそうです。それでも彼女は、周囲の男性たちに先駆けて管理職になり、立派な営業成績を残していました。

 彼女は「(仕事に関することは)すべてをゲームだと思っている」と言っていました。ビジネスの現場では自分をゲームの駒、あるいは登場人物の一人と捉え、客観視するのだそうです。そして、顧客との商談は受注が取れれば勝ちの「交渉ゲーム」で、社内でキャリアを積むのは「すごろくゲーム」と考えていました。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。