中野雅章さんのオリジナル作品で赤ずきんをイメージしたとんぼ玉=中野雅章さん提供
中野雅章さんのオリジナル作品で赤ずきんをイメージしたとんぼ玉=中野雅章さん提供

政治・経済良い物をより高く売る経営

江戸の粋「とんぼ玉」再興目指す“ガラス作家”の挑戦

中村智彦 / 神戸国際大学教授

 東京は商業やサービス業中心の街と思われがちだが、ものづくりの街でもある。墨田区や大田区は有名だが、板橋区や北区などにも根付いている。そうした中で、今回は伝統を生かしたものづくりに取り組む人とその動きを紹介したい。

江戸時代に多くの人に愛された「とんぼ玉」

 JR京浜東北線の東十条駅(北区東十条)東側には、東十条商店街など活気あふれる商店街がある。日用品や食料品が庶民的な価格で販売されることが、「十条価格」などと呼ばれ、買い物好きな人に人気だ。この東十条商店街の一角にあるビルの前に、「とんぼ玉工房 海津屋」という看板がある。1階はおしゃれなパン店だ。横の階段を2階へ上がると、ガラスを扱う工房になっている。

 とんぼ玉は、ヒモなどを通せる穴がある直径2~3センチほどのガラス玉のことで、その歴史は古い。起源は…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。

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