世界のお墓 フォロー

「米国のお墓大学」卒業の私が世界の墓地を紹介します

長江曜子・聖徳大学教授
米国の霊園で、夫と妻の両家の家族を一緒に葬った墓=米南部テキサス州ヒューストンで、1996年8月撮影(写真はすべて筆者が撮影)
米国の霊園で、夫と妻の両家の家族を一緒に葬った墓=米南部テキサス州ヒューストンで、1996年8月撮影(写真はすべて筆者が撮影)

 聖徳大学児童学部で少子高齢社会について教える長江曜子教授は、「お墓博士」と呼ばれています。家業の石材店の3代目社長を務めるかたわら、世界中を回って葬送文化・追悼としての墓地研究を続けています。その長江教授が見た「世界のお墓」を6回にわたって掲載します。

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 「アメリカのお墓大学を卒業しています」

 そう言うと必ず、「何ですか、お墓大学って」と言われてしまう。日本には「お墓大学」なるものは存在しないので、疑問に思われるのも当然かもしれない。

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聖徳大学教授

1953年茨城県生まれ。加藤組・石匠あづま家社長。明治大大学院・共立女子大大学院博士課程修了。家業の石材店を経営するかたわら、世界45カ国を回りお墓の比較研究を行う。日本における墓地と葬送研究の第一人者として、日本葬送文化学会会長を長く務めた。現在、聖徳大学生涯学習研究所長を務める。「21世紀のお墓はこう変わる」(朝日ソノラマ)、「臨終デザイン」(明治書院)など著書多数。