ニッポン金融ウラの裏

外国人労働者の送金ニーズと「銀行不要論」の密な関係

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 労働人口の減少を背景に、国内のさまざまな産業で外国人労働者への依存度が高まっている。そうした外国人労働者にとって、稼いだ給料を家族にどう仕送りするかが悩みのタネだ。遠く離れた本国に、現金を持ち帰る手間とお金を何度もかけられないからだ。

 仕送りには、銀行の送金サービスを使うことがまず考えられるが、ここで大きな壁が立ちはだかっている。銀行で送金するには預金口座の開設が必要になる。ところが、銀行業界は、外国人の口座開設に極めて慎重なのだ。

 一般的に言って銀行業界は居留外国人の送金や、預金口座開設に及び腰だ。その理由は大きく二つある。まず…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。