9月最終週に日産自動車、スズキ、SUBARU(スバル)の大手自動車メーカー3社が車の検査で新たな不正が見つかったと相次いで発表した。ちょうど1年前の9月末、日産自動車で無資格検査が見つかって丸1年。なぜ、各社は不正の連鎖を断ち切ることができないのか。
1カ月半でひっくり返った調査報告
まず、軽自動車の雄、スズキの鈴木俊宏社長が9月26日夜6時半に東京都内で開いた緊急記者会見から報告する。発表内容は、新車の出荷前の検査で2737台の排ガスや燃費の測定値を改ざんしていた、というものだ。
鈴木社長は8月初めに検査不正で会見を開いたばかり。その際の発表は「検査中に車の速度が基準を外れていた」との内容だった。本来なら測定値を無効にし、再検査する必要があるのに、再検査をしていなかった。改ざんは見つかっておらず、「検査員に不正の認識を聞いたが、そういう答えはなかった」と説明していた。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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