人生100年時代のライフ&マネー フォロー

大手生保が次々参入「健康増進型保険」はおトクなのか

渡辺精一・経済プレミア編集部

保険を見極める(8)

 生活習慣や健康状態が改善すると保険料が安くなる「健康増進型保険」が増えている。生保会社は、死亡・病気の「リスクに備える」保険本来の機能に加え、健康をキーワードに「リスクを減らす」面を打ち出す。利用者にとってのメリットを考える。

2017年から新商品ラッシュ

 新規契約時に健康診断結果を提出すれば保険料が約1割引き、さらに健康状態が良好なら約2割まで安くなる--。第一生命保険は3月発売した主力保険「ジャスト」でこうした割引制を導入した。7月までの4カ月間で30万件を突破するなど販売は好調という。

 健康増進型は昨年から新商品ラッシュ。東京海上日動あんしん生命保険が昨年8月発売した医療保険「あるく保険」は腕時計型のウエアラブル端末などを使って日々の歩数を計測し、平均歩数が1日8000歩になると還付金を支給。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が4月発売した収入保障保険「リンククロス じぶんと家族のお守り」は契約後2~5年間に喫煙や健康状態などが所定基準を満たせば保険料が安くなり、契約日にさかのぼ…

この記事は有料記事です。

残り1166文字(全文1624文字)

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。