
「IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、AI(人工知能)」といった言葉が氾濫しています。それに合わせて「大量のデータを処理できないとビジネスで生き残れない……」といったことがまことしやかに言われ、強迫観念に襲われている人がいるかもしれません。
ただ、AIであっても無限のデータを扱えるわけではありません。処理能力には当然、限界があります。また、データを扱うには「線引き」のセンスが必要です。人間はこの「線引き」のための優れた道具をもっています。それが統計学(統計)です。いまはデータに弱くても、統計学のキモを身に着けていくことで、データを見る目を養うことができます。早速、統計の基本を学んでみましょう。
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本丸諒
サイエンスライター
横浜市立大学卒業後、出版社に勤務。主にサイエンス分野の書籍を手掛け、月刊のデータ専門誌編集長を務める。独立後、編集工房シラクサを設立。日本数学協会会員。著書に「文系でも仕事に使える統計学はじめの一歩」(かんき出版)、「マンガでわかる幾何」(SBクリエイティブ)、「意味がわかる微分・積分」(ベレ出版)などがある。
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